塩貝健人 写真:Getty Images

 慶応義塾大学のU19日本代表FW塩貝健人は、横浜F・マリノスの特別指定選手だったが、8月28日にNECナイメヘンへの加入が正式決定。9月4日に移籍後初ゴールを挙げているが、現在FIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選の日本代表に招集されているFW小川航基と、将来スタメン争いを繰り広げるかもしれない。

 現在19歳の塩貝は、2024年1月に横浜FMの特別指定選手に。2027年シーズンからの横浜FM加入が内定していたほか、今季J1リーグ7試合の出場で1ゴールと早速頭角を現していたが、横浜FMと契約解除し海外挑戦。欧州5大リーグやUEFAチャンピオンズリーグ出場クラブからもオファーが届いたが、ナイメヘンと2028年6月までの複数年契約を結んでいる。

 9月1日開催のオランダ1部リーグ第4節・フォルトゥナ戦ではベンチ外だったが塩貝。4日に行われたオランダ1部RKCヴァールヴァイクとの練習試合でデビューすると、前半に2ゴールをマーク。75分までプレーしたが、ナイメヘンの専門サイト『フォルツァNEC』は「この若い日本人はすぐに頭角を現した」と伝えると、同選手の将来性について以下のように綴った。

 「彼は佐野航大に匹敵する将来の逸材と目されている。彼の加入は、ナイメヘンにストライカーがひとり増えるだけでなく、チーム内での日本人選手の影響力がさらに強まることを意味する。小川のライバルになるかもしれない」

 リーグ戦中断期間中の練習試合でアピールに成功した塩貝。代表ウィーク明けのPSVアイントホーフェン戦でピッチに立つ可能性もあるだけに、同選手の今後に期待がかかる。