かつてヴィッセル神戸やセレッソ大阪に在籍していたブラジル人DFダンクレーが、移籍ウィンドウ最終日の9月2日に所属クラブを変えている。
現在32歳の同選手は、2019シーズンから2年間にわたり神戸に在籍していたが、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタやMFセルジ・サンペールらとの外国人枠争いで後れをとり、出場機会が限定。2020シーズン終了後にC大阪へ加入も、わずか半年でサウジアラビアのアル・アハリへ完全移籍していた。
日本を離れた後、アル・アハリ、ECヴィトーリアと渡り歩いたダンクレー。2023年4月のヴィトーリア退団から8か月にわたりフリーの身だったが、2024年1月にブラジル4部ヘトロFCへ加入。リーグ戦16試合の出場で1ゴールと、主力選手として活躍していただけに、ブラジルの移籍期間最終日にブラジル2部ヴィラ・ノヴァFCへステップアップ移籍。2024シーズン終了後までの短期契約を結んだという。
ヴィラ・ノヴァFCはかつて鹿島アントラーズなどJリーグ複数クラブでプレーしていたFWペドロ・ジュニオールの古巣。今季はリーグ24試合を消化した時点で11勝6分7敗と、1部昇格圏の4位につけている。
なおダンクレーは、2022年6月のアル・アハリ退団時に一方的に契約を解除されたとのこと。中東メディア『Erem News』が2023年3月に伝えたところによると、国際サッカー連盟(FIFA)はアル・アハリに対して675万ドル(約8億8000万円)の罰金支払いにくわえて補強禁止処分の決定を下したという。また同選手はヴィトーリアとの契約解除を巡っても、同クラブを提訴していた。