チリと南半球全般の地理空間データのギャップが大きいため、Lemu Ngeの初期ミッションは打ち上げと初期運用段階(LEOP)の後にチリを中心に行われる予定だ。
初期観測分野にはアンデスの湿地帯の特性評価、チリ沿岸の海中大藻林のモニタリング、土地利用の変化の分類、主要植物種(特に樹木)の識別、外来種の特定などが含まれる。
収集したこれらの情報は効果的な保全活動の立案や、チリの自然機能を持続的に管理するのに役立つ。今後、Lemu社らはミッションを地球南部に拡大し、最終的には全世界に拡大する計画だ。
自然データプラットフォームやアプリを提供するLemu社
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Image Credits:Lemu
同社は衛星画像、ハイパースペクトルデータ分析、独自の環境指標、その他の先進技術を使用した自然データプラットフォーム「Lemu Atlas」を通じて、企業が自然への影響を理解し、改善できるよう支援している。
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Image Credits:App Store
今後もLemu社は、2033年までに地球の陸地表面1%を保護するための資金を提供することを目指す方針だ。
(文・Haruka Isobe)