福祉事業を展開するひふみよ株式会社(鹿児島県鹿児島市)が運営するクラフトビール醸造所「ひふみよブリューイング」に、農業生産法人AGRIST FARM(鹿児島県東串良)が、規格外野菜を提供する事業を行っています。
提供された規格外野菜は、ひふみよブリューイングが醸造するクラフトビール「P'man」の原料として活用。この事業は、フードロス問題を解消しようとして行われているそうです。
規格外のピーマンをクラフトビールに
AGRIST FARMの農場では、「みおぎ」という品種のピーマンを生産しています。規格外の個体は流通に回されず従業員が持ち帰るか、消費し切れないものは廃棄されてきました。
食料廃棄を解消しようと「クラフトビールの原料としての活用」が企画されました。
黒ビールをベースに、ピーマンの苦み、さわやかさが加わった飲みやすい味わいが特徴だといいます。新しい商品を作ることで、さらなる収益増や地域活性化につなげる狙いもあるそうです。
また、日本の酒税法により、P'manは「発泡酒」に区分されているそうです。
発泡酒は大手ビール会社が製造販売する低価格を狙った商品というイメージがありますが、原料として麦芽使用率が定められていることなどから、フルーツやスパイスなどを原料に使用している場合に「発泡酒」に区分されるクラフトビールが見受けられるようです。
国税局|ビール・発泡酒に関するもの
全国への出荷も
このP'manは8月6日(火)から発売が開始されています。容量は330ml、価格は税込825円です。
ひふみよブリューイング新屋敷醸造所、東串良物産館ルピノンの里などで購入できるそうです。
<参照>
食料廃棄の問題解決へ。クラフトビールの原料にAGRIST FARMのピーマンを提供