シンガポールサッカー協会(FAS)は、今年末に開催されるASEAN三菱電機カップ2024(旧AFFスズキカップ)に向けて強化合宿中のシンガポール代表チームに、元U-17日本代表で現在タンピネス・ローバース所属のMF仲村京雅と英2部カーディフ・シティ所属のシンガポール系イギリス人DFペリー・ンを招待。1週間の練習参加を受け入れた。なお、シンガポール代表は今年2月から、過去に大宮アルディージャで指揮経験のある小倉勉氏が監督を務めている。
千葉県船橋市出身の仲村は、地元ジェフユナイテッド千葉でプロ入りした後、Y.S.C.C.横浜、FC琉球を経て、2019年にシンガポールプレミアリーグ(SPL)のアルビレックス新潟シンガポールへと移籍。翌2020年からはローバースで背番号10をつけプレーしている。SPLでは、これまでに4度の年間ベストイレブン(2019、2020、2022、2023)に選出されるなど、リーグを代表する選手となっている。
高校時代にU-17日本代表に選出され、2013年のFIFA U-17ワールドカップ(W杯)でも活躍した仲村は、第2の故郷となったシンガポールでW杯出場の夢を叶えるべく帰化を決意。今年3月下旬に永住権を取得し7月中旬に帰化申請を行い、現在は承認を待っている段階だ。
仲村はFASの公式サイトを通じて「僕も家族もシンガポールでの生活が気に入っており、今回の練習参加は僕にとって大きな節目になります。シンガポールに来た当初、初の海外(生活)でしたし、うまく馴染めるか不安でしたが、シンガポールの人々やクラブの会長、監督、チームメイトたちから多くのサポートを受けました。シンガポール人になって代表チームに貢献したいと以前から思っていたので、今回練習参加のチャンスを頂くことができて幸せです。チームには優秀な選手と小倉監督をはじめ素晴らしいスタッフがいるので、練習を通してチームやコーチから多くのことを学びたいと思います」と話した。