ガンバ大阪 MF石毛秀樹 写真:Getty Images

 J1リーグのガンバ大阪は9月2日、MF石毛秀樹がAリーグ・メン(オーストラリア1部)ウェリントン・フェニックスへ完全移籍することを発表した。フェニックスは、ニュージーランドのウェリントンをホームタウンとしているが、オーストラリア・プロサッカーリーグに越境参加している。

 石毛の移籍に際し、Aリーグの公式サイトは「ウェリントン・フェニックス、Jリーグの強豪から6つのポジションをこなす日本人スターを獲得」と題した記事を展開。「クリエイティブなアタッカー」と評してフェニックスのジャンカルロ・イタリアーノ監督や本人のコメントを紹介している。

 浦和レッズと名古屋グランパスを経てフェニックスに加入した同郷のMF長澤和輝に続き、2年契約でウェリントンに移籍する石毛。ユース世代の日本代表としてメキシコで開催されたFIFAのU-17ワールドカップで活躍し、2011年にはAFC男子ユース年間最優秀選手に輝いた。

 イタリアーノ監督は下記のような期待を込めたコメントを述べた。

 「彼は10番としてもプレーできるし、インサイドウイングとしても、9番としても、セカンドストライカーとしても、中盤でもプレーできる。彼は遠くからゴールを決めるコツも掴んでいるし、ボックスの周りでとても器用な選手だ。ヒデキは数年前、怪我に見舞われ、キャリアを中断してしまった。適応するには少し時間がかかるだろう。外国人選手にとって最初の1年は常に最も難しいものだが、それを踏まえて、将来的にブレイクすることを期待している」

 また、石毛自身も「僕を受け入れてくれたフェニックスのみんなに感謝したい。これからは自分のすべてをチームに捧げ、チャンピオンシップで優勝できるようベストを尽くします」と語っている。