バイドゥ株式会社のスマホ向けキーボードアプリ「Simeji」に、コミュニケーション上のトラブルを防止する機能が実装されました。これは北海道函館西高等学校探究チーム「ぶなしめじ君の冒険」と共同開発したものです。
相手を傷つけてしまう可能性のある単語や、間違って解釈してしまいやすい表現に対して予め注意喚起を行い、同時に代わりの表現を提案してくれるそうです。
文字でのコミュニケーションは難しい!
この機能を開発するにあたり、全国3,516名のZ世代を対象にした調査結果を参考にしたという北海道函館西高校の探究チーム。文字でのやり取りは、音声でのやり取りよりも遥かに難しく、誤解も多いという声が集まったそうです。
例えば、気軽に「だからなに」という言葉を打ってしまうと、相手からは冷たい印象を抱かれてしまいかねません。
そうした誤解は、そこからけんかやいじめに発展する危険性もあるといいます。今回の共同プロジェクトは、これらテキストコミュニケーションにおける誤解を防ぎ、効果的かつ適切なコミュニケーションができるよう支援することを目的にしているといいます。
その新機能のひとつが、誤解を与えかねない表現(「きえろ」、「きもい」など)を入力する際に、「誤解を招くおそれがあります」という警告を表示するというものです。
代わりの表現を提示する機能も
また、入力内容をよりソフトな表現にする予測変換機能も用意されています。
「なんでくるの?」を「なんで来てくれるん?」、「うざい」を「ちょっと嫌かも」、「しらん」を「わかんないなぁ」といったように、トゲのないフレンドリーな表現を提示してくれます。
当該新機能は、「Simeji」のiOS・Android版で利用することができます。
8月15日に行われた記者発表会では、北海道函館西高等学校の探求チームが「最初は高校の授業の一環で、自分たちが実際に困ったことをテーマにしてそれを解決するためにSimejiさんに連絡を取ったことから始まりました。ぜひ今後、たくさんの人に利用していただきたいです」と、実装への喜びの声をコメント。