日本代表 写真:Getty Images

 FIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選を控えているサッカー日本代表「森保ジャパン」。MF伊東純也(スタッド・ランス)とMF三笘薫(ブライトン)の代表復帰が反響を呼んでいるが、9月5日に埼玉スタジアムで中国代表と対戦するのを前に、とある異変が起こっているという。

 DF冨安健洋(アーセナル)が負傷のためメンバー外となったとはいえ、MF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF遠藤航(リバプール)、MF堂安律(SCフライブルク)など、今回もそうそうたるメンバーが揃った森保ジャパン。最終予選にむけて2日から始動しているが、中国戦におけるチケットの売れ行きが良くないとの情報が飛び交っている。

 日本サッカー協会(JFA)は、7月20日10時よりJFA公式サイト「チケットJFA」にて中国戦のチケット一般発売を開始。ただ同サイトによると、キックオフ2日前の9月3日11時時点でも空席があるとのこと。メインスタンド、バックスタンド2階中央部の「カテゴリー3」や、ゴール裏南門側の「カテゴリー5」など、一部エリアの座席が依然として購入可能な状況だ。

 この情報は、JFA公式サイトのスクリーンショットによりXで拡散。「いまやサッカー界の課題は、強化ではなく人気向上だな」「大谷翔平の活躍で野球に人気が持って行かれたかもな」などと、サッカー人気、代表人気の低下を危惧する声が挙がっているほか、「値段が高すぎる」「ダイナミックプライシングで値段をつり上げているからね」と、需要と供給のバランスをみて価格設定を行う「ダイナミックプライシング」(価格変動制)に否定的な意見も挙がっている。

 くわえて「埼玉スタジアムは遠いから、国立競技場で開催してほしい」「国立競技場のアクセスの良さに、ライト層が慣れた影響あるかも」といった指摘も。国立開催のJリーグ公式戦で無料招待の企画が実施された影響が出ている可能性も排除できないだけに、JFAには新規ファン獲得に向けての戦略策定や見直しが求められそうだ。