上田綺世 写真:Getty Images

 2024年9月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選の日本代表に招集されたFW上田綺世。以前からオランダ1部フェイエノールトでベンチ要員に甘んじているが、韓国代表FWファン・インボムの加入により移籍の可能性が高まっているかもしれない。

 上田は鹿島アントラーズやベルギー1部サークル・ブルッヘで絶対的ストライカーとして活躍も、2023年8月にフェイエノールトへ移籍して以降は出場機会が限定。メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスがゴールを量産するなか、2023/24シーズンはオランダ1部リーグで5試合のスタメン出場に終わっていた。

 8月5日開催のオランダスーパーカップでも、途中出場で1アシストをマークした上田だが、今季もここまでリーグ戦全3試合で途中出場と、序列アップの兆しは見えず。フェイエノールトはヒメネスの残留にくわえて、9月2日にレッドスター・ベオグラードからファン・インボムを獲得。同選手は2023/24シーズンのセルビア1部リーグで27試合に出場し5ゴール5アシストを挙げると、リーグの年間MVPを受賞。決定力も兼ね備えているだけに、フェイエノールト指揮官の起用法次第では、上田がさらに序列を下げる可能性もあるという。

 フェイエノールトのFW陣については、オランダメディア『Voetbal』が8月7日、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)フィラデルフィア・ユニオンからアルゼンチン人FWフリアン・カランサを獲得したことを伝えた上で、「ストライカー3人は多すぎる。余剰戦力となる1人を放出する必要がある。フェイエノールトはヒメネスの残留、上田の放出も想定している」と綴っていた。