政治
2024/09/06
福岡の新ランドマーク:福岡大名ガーデンシティ
パークには人工芝に寝転んでいる人も多くいましたので、わたしも寝転んで建物を見上げます。
下階では離れていたように見えた東西2つのエリアが上階で一体化するようなデザインになっています。ただ完全には一体化せず、意図的にややずらした形。武家屋敷のあった土地特有の雁行型の通りが一部で残る大名町界隈の地形を空間設計に活かして表現しています。そのデザイン性の高さが目をひく、まさに地域の新たなランドマーク的な存在です。
デジタルサイネージのほかにもアートがあるのが福岡大名ガーデンシティの特徴。デジタルだけでなくリアルの大狛犬もパークの隅にいて大名の地を守っています。
パークを南に抜けてえのき通りに出てきました。こちらが旧大名小学校正門。明治6年に大名尋常小学校として開校した福岡でも最古の小学校で今回の再開発でも壊すことなく残されました。学校は2014年、都市中心部の人口減少により舞鶴小中学校に統合されて廃校となりました。
そこに新しく解説されたのが、スタートアップ支援施設「fgn.」。FUKUOKA GLOBAL NEXTの略であり、起業家の卵や起業したての企業がここに入居してパートナーシップに参画している各種業界の企業と連携して事業の拡大を目指しています。かつて子供たちの学び舎だったこの場所は、今は若き挑戦者たちが夢に向かって羽ばたく場所となっています。
旧きものを活かしつつ新たなランドマークとして誕生した福岡大名ガーデンシティ。ホテルにビジネスにレジデンスにショッピング、さまざまな人たちがここで一体化して融合する場として新たな可能性が生まれていく期待を感じさせる町でした。
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