ベルギーメディア『HUMO』は9月2日、ベルギーでプレーする日本人選手を特集。1日開催のベルギー1部リーグ・KVコルトレイク対シント=トロイデンVV(STVV)で、両チームあわせて9人の日本人選手がピッチに立ったことを紹介した上で、「ベルギーの移籍ウィンドウはあと4日で終了する。(移籍期間終了までに)誰かが日本のトラフィックから恩恵を受けるだろう」と、ベルギーに新天地を求める日本人選手がまだ存在する可能性を指摘した。
ベルギーでプレーする日本人選手は年々増加。STVV出身選手には、MF遠藤航(リバプール)、DF冨安健洋(アーセナル)、MF鎌田大地(クリスタル・パレス)と日本代表の主力組も含まれているが、『HUMO』は「日本人選手が多くいると、我々のサッカーではなくなる。面白くない」「ベルギーにこれほど多くの日本人がいても誰も得をしない」「日本人選手とプレーするのが好きな人はいない」などと、ベルギー国内クラブの日本人選手獲得戦略に反発している。
一方でベルギーメディア『Het Nieuwsblad』は8月28日、ベルギー1部アンデルレヒト率いるブライアン・リーマー監督の話として、「欧州サッカーのスタイルをすでに知っていて、すぐにチームに溶け込める選手を望んでいる。ただ、言葉も通じず、欧州のスタイルも知らない日本人選手を獲得するかもしれないし、南米の選手がやって来るかもしれない」とリポート。同クラブは今年夏の移籍ウィンドウで3選手の獲得にとどまっているだけに、指揮官は幹部にさらなる戦力補強を求めているという。
なおアンデルレヒトのセカンドチーム(RSCAフューチャーズ)では、2023年11月にジュビロ磐田から加入のFW後藤啓介がプレーしている。現地で日本人選手や一部クラブに対する批判が挙がるなか、果たして9月6日までにベルギー移籍を果たす日本人選手は現れるのだろうか。