細谷真大 写真:Getty Images

 柏レイソル所属FW細谷真大は、2024年9月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選の日本代表に招集。パリ五輪での活躍が評価されるなか、8月31日開催の明治安田J1リーグ第29節・東京ヴェルディ戦でゴールを決めた一方、日本代表OBからは同選手の決定力を疑問視する声が挙がっている。

 町田ゼルビア所属FW藤尾翔太らとともに、大岩ジャパンの攻撃陣をけん引した細谷。2024年4,5月開催のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選では、準々決勝と準決勝で1ゴール奪うなど、優勝に大きく貢献。五輪本大会でも、グループステージ最終節イスラエル戦で1ゴールをマークしたほか、スペイン戦では前半終了間近にペナルティエリアでの反転シュートからゴールネットを揺らしたものの、直前にオフサイドがあったとしてゴールが取り消された。

 一方J1リーグの舞台では、23試合のスタメン出場で4ゴールと得点のペースが伸びず。それでも東京V戦では前半8分にペナルティエリアの手前から右足を振り抜き、先制ゴールをマーク。代表チーム合流前に弾みをつけている。

 そんな細谷に対してプレー面の改善を訴えているのは、日本代表OBの城彰二氏だ。8月28日に自身のYouTubeチャンネルを更新。細谷について「パリ五輪スペイン戦でのパフォーマンスを見る限り、A代表でも通用する」という意見に対して、以下のように持論を展開している。

 「僕は結構好きなタイプのフォワード。あえて厳しく言うと、柏でのプレーをずっと見ているけど、やっぱりシュートを外す、チャンスで決められないシーンが多い。決めるべきところで外したり、逆に難しいのをゴールしてしまう。だから、彼は確実性をもう少し積み重ねたら、A代表で全然いける。それだけのポテンシャルは持っている」

 森保ジャパンでFW前田大然(セルティック)、FW小川航基(NECナイメヘン)、FW上田綺世(フェイエノールト)とのポジション争いに挑む細谷。W杯アジア最終予選で結果を残して、周囲の評価を覆すことを期待したい。