「呑み代は電子マネーで割り勘、知らず知らず月数万円溶かしてた」
何かと便利なキャッシュレス決済ですが、使い方を間違えると一気に貧乏まっしぐらになる「諸刃の剣」 ともいえるアイテムなので、気を付けて使わなくてはいけません。
そこで今回は、「貧乏まっしぐらなヤバいキャッシュレス決済の使い方」を4つ紹介します。毎月「あれ?自分こんなに使ったっけ?」と首をひねっている人はぜひ参考にしてください。
NG行為1:リボ払いを利用する
キャッシュレス決済で避けるべき使い方の代表格が、リボ払いです。正式名称はリボルビング払いといい、利用代金を毎月一定額ずつ支払う方法を指しますが、多用してはいけません。その理由をここでは解説します。
返済初回から金利手数料が発生する
リボ払いは翌月一括払いと異なり、返済初回から金利手数料が発生します。
リボ払いの金利は利息制限法の上限金利に近い高利率(15%前後)です。そのため、トータルの返済額は利用代金よりはるかに高額となる点に注意しましょう。
利用代金が高額になるほど返済額が大きく増える
リボ払いは利用代金が高額になるほど金利手数料も高額になり、毎月の返済額に占める金利手数料の割合が高くなるので要注意です。
利用代金(元金)の返済が進まないまま返済期間が長くなると、毎月利息が加算され続けて返済額が大きく増え、その状態で新たにリボ払いを行うと返済期間がまた長くなって返済額がさらに大きく増え…という無限ループに陥ります。
NG行為2:オートチャージを利用する
便利だけど注意すべき機能の1つが「オートチャージ」です。チャージ残高が設定金額を下回ると銀行口座やクレジットカードから自動でお金をチャージできますが、いつの間にかとんでもない額のお金を使っていた、という事態が起きがちになります。
オートチャージは口座残高がゼロになる、またはクレジットカードの利用上限金額に達するまで自動チャージが続くためです。使いすぎてしまう自覚がある、という人は設定を解除することも検討しましょう。
NG行為3:あらゆるキャッシュレス決済を駆使する
「サブスクではクレカ、駅のコンビニでは電子マネー、呑み代はバーコード決済で仲間と割り勘」といった具合にあらゆるキャッシュレス決済を駆使している方も注意が必要です。
例えば、クレカからの電子マネーチャージなど、ポイ活の達人で二重取り、三重取りの手法をマスターしている人ならいいですが、特に意識せずいろいろ使っている、という場合、適切な資産管理ができなくなるリスクがあります。
複数のキャッシュレス決済サービスを利用すると、利用履歴の管理が複雑になります。
「あれ?今月こんなに使ったっけ?」思い起こしてみると飲食・吞み代の数万円をPayPayで支払っていた、ということも。
キャッシュレス決済とうまく付き合うコツ
キャッシュレス決済の落とし穴には色々ありますが、一方でスピーディに決済ができ、ポイントも貯まるのは非常に魅力です。
● 使うキャッシュレス決済はメイン1種類、サブ1種類に絞る
● 利用明細をこまめにチェックする
● 使いすぎてしまう自覚があるならデビットカードも選択肢に入れる
上記のようなポイントを押さえれば、より便利にお得にキャッシュレス決済と付き合っていけるでしょう。
文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。
(2024年06月24日公開記事)