■「本当にそうでしょうか? 」

具体的には、とくに大きな大会においては「分かりにくいものや、意義が出そうなものはビデオや複数の審判の判断を仰いで、より正確なジャッジをするべき」とのこと。選手の人生を賭けた勝負が誤審で歪められることは、選手にとって「あまりにも損失が大きい」とする。

こうした議論の際に必ずと言っていいほど上がってくる「それでは審判の威厳がなくなる」という意見に対しては、「本当にそうでしょうか? 」と疑問を呈したうえで「審判の威厳を守るのは、自分の判断を曲げないことや、自分の判定を正しいものだと押し通すことではなく、『公平に正確にプレーの結果を導き出すこと』のみだと思う」と反論した。