ペア・マティアス・ヘグモ監督 写真:Getty Images

 明治安田J1リーグに所属する浦和レッズでは、2024シーズン怪我で負傷離脱する選手が相次いできた。現在は多くの選手が復帰しているが、その影響もあり第29節終了時点(雨天中止で2試合未消化)で12位と苦しんでいる。

 そんな中、浦和の怪我人続出の主な理由は、8月26日付けで契約解除となったペア・マティアス・ヘグモ前監督によるトレーニングにあるとクラブ関係者が明かした。昨2023シーズンの過密日程も影響はしているが、同監督の練習はこれまでの他の指揮官と比べても強度が高く、それが多くの負傷者を出すことに繋がってきたという。

 3月10日にアウェイで行われたJ1第3節北海道コンサドーレ札幌戦では、DFアレクサンダー・ショルツ(現アル・ワクラ)やMF前田直輝が自らピッチに倒れ込み、負傷交代。前田はその後も復帰と離脱を繰り返している。その後も夏にかけ、FWブライアン・リンセンやMF中島翔哉などが負傷で戦線を離れていた。

 浦和は8月27日に、昨シーズンクラブを指揮したマチェイ・スコルジャ氏が新監督に就任することを発表。同氏のビザなどの手続きが完了するまでの間は、池田伸康コーチが暫定監督を務めている。

 今夏、キャプテンを務めていた元日本代表DF酒井宏樹や、守備の要であったショルツ、MF岩尾憲、MF伊藤敦樹、ローマから期限付き移籍で加入していたFWオラ・ソルバッケンが退団した浦和。2023年夏にギリシャ1部のアリス・テッサロニキに期限付き移籍していたスウェーデン人MFダヴィド・モーベルグを含め、6選手がチームを去っている。

 新戦力としてはMF本間至恩、MF長沼洋一、FW二田理央を獲得。9月1日には元日本代表の原口元気が10年ぶりに復帰することが決定した。新指揮官のスコルジャ監督を含めると、この夏だけで10人を超える人員が入れ替わっている浦和だが、ここから巻き返しを図ることはできるだろうか。