小久保玲央ブライアン 写真:Getty Images

 シント=トロイデンVV(STVV)所属のパリ五輪U23日本代表GK小久保玲央ブライアンは、9月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選に向けての日本代表で招集外。GK鈴木彩艶(パルマ)との比較論が湧き起こっていただけに、小久保の落選に疑問が相次ぐ一方、ベルギー国内では早くも高い評価を受けている。

 AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選で、大岩ジャパンの正守護神として活躍していた小久保。2023/24シーズン終了後、鈴木の後釜としてポルトガル1部ベンフィカからSTVVへ完全移籍すると、五輪本大会では好セーブを連発。同大会終了後には、ベルギー1部リーグで3試合つづけてフル出場。9月1日開催の第6節KVコルトレイク戦では1失点を喫したものの、チームに勝ち点1をもたらした。

 鈴木に替わるSTVVの正守護神として期待されるなか、ベルギー紙『HBVL』は試合後、コルトレイク戦出場選手を採点。小久保に10点満点中「7」と及第点以上の評価を与えると、「彼はハーフタイム前、時折異端児のようなプレーを見せたが、2度の強烈なセーブでチームを敗北の危機から救った」と綴っている。

 一方、日本国内では森保一監督によるGKの選考に異論が。9月のW杯アジア最終予選2試合(対中国、バーレーン)で、鈴木、大迫敬介(サンフレッチェ広島)、谷晃生(町田ゼルビア)とGK3名が招集されたが、ネット上で「小久保は選んでほしかった…」「なぜ小久保を選ばないのか、森保監督は説明すべき」「森保監督の選考はかなり保守的」といったコメントが相次ぐ一方、一部のファン・サポーターは「STVVへ移籍したばかりだから、招集されなかったのでは」と招集外の理由を考察している。