ゴンサロ・パシエンシア 写真:Getty Images

 元ポルトガル代表FWゴンサロ・パシエンシアは、8月19日にセルタを退団。海外メディアがセルタ退団直後にサンフレッチェ広島移籍が決定的と伝えると、9月2日になって一部の地元メディアも報じているが、ネット上で疑問の声が湧き起こっている。

 現在30歳の同選手は、ポルトガル1部の強豪FCポルトの下部組織出身。オリンピアコス、リオ・アヴェなど欧州複数クラブに在籍していたほか、アイントラハト・フランクフルト時代には日本代表MF鎌田大地とチームメイトだった。

 くわえて2023年夏には、セルタからVfLボーフムへ期限付き移籍。FW浅野拓磨のチームメイトになると、2023/24シーズンはブンデスリーガ19試合の出場で3ゴール1アシストをマーク。MF田中碧(現リーズ・ユナイテッド)擁するフォルトゥナ・デュッセルドルフとの2部入れ替え戦でも2試合ともにプレーするなど、ブンデスリーガ残留に貢献したが、期限付き移籍期間満了により退団していた。

 2024/25シーズン開幕後にセルタと契約解除で合意に達したパシエンシア。『zerozero』などポルトガル国内の複数メディアは、8月21日の時点で広島移籍が決定的と報道。「1年半の契約で合意」と伝えたが、広島は9月1日時点で同選手の獲得を公式発表していない。

 そんななか、日本の一部メディアも2日にパシエンシアの広島移籍が近日中に正式決定する見込みとリポート。ネット上では「パシエンシアに期待!」「パシエンシアやっと来る!」「パシエンシア来たら、ますますJ1優勝が期待できる」などとポジティブなコメントが相次いでいるが、一部では「なぜ加入にここまで時間がかかるんだろう…」「広島移籍がもっと早く決まってほしいんだけど…」などと否定的な声も挙がっている。

 広島は8月31日に行われた明治安田J1リーグ第29節で、FC東京に3-2と勝利。町田ゼルビアを抜いて首位に浮上している。Jリーグ2024シーズンの追加登録期限が9月6日までであるなか、J1制覇へのラストピースとしてパシエンシアに大きな期待がかかっている。