鈴木準弥 写真:Getty Images

 黒田剛監督率いる町田ゼルビアは、8月31日開催の明治安田J1リーグ第29節・浦和レッズ戦で2-2と引き分け。スローイン、ロングスロー用のタオルを巡り、浦和のコーチングスタッフと攻防を繰り広げていた町田スタッフに注目が集まっている。

 ファン・サポーターの注目を集めたのは、前半10分のシーン。町田は日本代表DF望月ヘンリー海輝が右サイドからロングスローを放り込む際、ピッチサイドに用意されたタオルでボールを拭いた。ただ、浦和のフィジカルコーチであるヴォイテク・イグナチュク氏は、ロングスロー直前にタオルを持ち去り、自身の頭部を拭くなど、“ロングスロー対策”を実行。同氏に第4審が注意を与えている。

 タオルを巡っては、町田のウェアを着用した女性スタッフがイグナチュク氏に対応。両者が二言三言交わす場面も見受けられたが、一部から「町田側の女性は誰?」「ベンチ入りの権限あるの?」といった疑問の声が。「ベンチ入りの権限がないとしたら、そもそも入り込むのがおかしい」「ベンチ入りする権限がないなら、試合中にタオルを替えに行くのはルール的に大丈夫なの?」といった声が挙がるなど、ベンチ入りの資格の有無が議論の焦点となっている。

 なおタオルの使用を巡っては、6月28日放送のJリーグ関連番組「Jリーグラボ」(スカパー!)でもトークテーマに。タオル使用の是非について、Jリーグの野々村芳和チェアマンは「どちらとも言えない」と答えつつも、「川淵さん(川淵三郎元チェアマン)はめちゃくちゃ言ってくる」と否定的な声を紹介。G大阪OBの橋本英郎氏が「プレーしている選手としては、タオルを拭いて時間経つと集中力が切れる」とタオル使用禁止に前向きな考えを示すと、お笑いコンビ『ペナルティ』のボケ担当であるワッキー(本名:脇田寧人)さんは「タオル使用は禁止すべき」と提言している。