ここ日本でも伝説的な人気を誇る英国のロックバンド・Oasis(以下、オアシス)が再結成を発表。

世界規模のビッグニュースに先駆け、ここ日本のロックファンの間では1冊の本が話題となっている。

■ロックの街・マンチェスターとは?

英国のマンチェスターといえば、由緒正しき「ロックの街」である。

1970年代後半、ロンドンで爆発したパンクムーブメントに呼応し、BuzzcocksやSlaughter & the Dogsといったバンドが登場(個人的にはThe Dronesが最推し)。

そしてパンクの進化系「ポストパンク」を代表するバンドのJoy Divisionや、同バンドが再結成したNew Order。今なお多くのミュージシャンにリスペクトされ、80年代のUKロックを象徴する存在と言えるThe Smithsなど、数々のバンドが誕生していった。

新たなディケイドを目前に控えた1989年には、The Stone Roses(以下、ローゼズ)がデビューアルバムにして大名盤『The Stone Roses』をリリース。

そして90年代に入り、オアシスがこれまた歴史的名盤のデビューアルバム『Definitely Maybe』を発表したことで、ロック都市・マンチェスターの名は揺るぎようのない存在となったのだ。