このデジタルアバターは、ユーザーの行動を理解し、反映するように設計されている。そのため、ユーザーの代わりにタスクを実行したり、意思決定を下したり、コミュニケーションをとったりすることも可能だ。

時間をかけてユーザーのやり取りやデータから学習することで、デジタルアバターはルーチンワークを処理できる強力なツールとなり、ユーザーはより重要な仕事に専念できるようになる。

MinutesLinkのCEOであるArtem Vasilev氏は「目標は、企業や個人が個人のデジタルアバターを通じて独自の専門知識を保存・活用できるようにすることだ」とコメント。

同氏によると、この技術には機密情報と公開情報を区別する機能が含まれ、組織や専門家がデータ・セキュリティや個人のプライバシー、知的財産を損なうことなく、デジタルアバターを通じて専門知識を収益化することが可能だという。

利用パターンに応じて、複数のデジタルアバターを訓練し、プライベートから仕事までさまざまな局面に対応させるといった使い方も想定しているとのことだ。

(文・Haruka Isobe)