ロータスカーズは2024年8月22日、EVの新型スーパーGTカー「エメヤ」を日本初公開した。エメヤは、スーパーカーというにふさわしい動力性能を持つ4ドア・リフトバックスタイルのEVで、ロータスではブランド初の「エレクトリック・ハイパーGT」と称している。

ロータス エメヤ 新型EVスーパーGTカー 登場
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

ロータスは2028年までに「オールエレクトリックのラグジュアリーブランド」になると表明しており、すでに発表した、SUVのエレトレに続く第2弾であり、エレトレと同様に中国・武漢工場で生産される。EVプラットフォームは吉林汽車/Zeekrのエレクトリック・プレミアム・アーキテクチャーを採用している。

ロータス エメヤ 新型EVスーパーGTカー 登場
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

EV、ツイン・モーターによるAWDパフォーマンスは世界トップレベルであるが、それだけではなく、最先端の車両OSを採用したソフトウエア・ディファインド・ビークルであり、さらにNVIDIAのSoCを搭載し、LiDARが4個、レーダーが18個、12個のカメラなど34個のセンサーを駆使して、暗い道路や悪天候でも、車両の周囲半径200mまでの全周をスキャンし障害物を検知。高い安全性を確保している。また予測される車両周辺の環境を先読みし、最適な走行進路を探し出しすことができるなど、先進運転支援システムを搭載している。

ロータス エメヤ 新型EVスーパーGTカー 登場
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

エメヤのボディサイズは、全長5139mm。全幅2005mm、全高1460mm、ホイールベース3070mm、車重2550kgと、まさにスーパーカーサイズだ。ボディは空力性能を徹底的に追求しており、空力重視のボディフォルムに加え、アクティブ・フロントグリル、リヤ・ディフューザー、リヤスポイラーなどの可変エアロ・デバイスを装備。これらによりCd:0.21、最大ダウンフォース150kgを達成している。

ロータス エメヤ 新型EVスーパーGTカー 登場
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

パケージではGTカーとして、リヤのラゲッジスペースに509Lの容量を確保し、フロントに容量31Lのトランクも設置。定員は5人乗りで、エメヤS、エメヤRには後席をセパレートシートとした4座席仕様も設定。ロングドライブでも快適で、十分な利便性も備えている。

エメヤは3種類のグレード展開で、エメヤ、エメヤS、エメヤRをラインアップ。エメヤとエメヤSは最高合計出力612PS(450kW)、最大トルク710Nmを発生。エメヤRは最高出力918PS(675kW)、最大トルク985Nmを発生する。

そして動力性能は、エメヤ、エメヤSは0-100km/h加速が4.15秒、最高速が250km/h、エメヤRは0-100km/h加速が2.78秒、最高速は256km/hとなっている。つまり、テスラ モデルS、ポルシェ タイカンを凌駕する性能を備えているのだ。

ロータス エメヤ 新型EVスーパーGTカー 登場
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

ドライブモードは「レンジ(エコ)」、「ツアー(標準)」、「スポーツ」、「トラック(サーキット)」とカスタマイズモードの「インディビジュアル」を加えた5種類。モードに応じて車高やサスペンションの特性、加速レスポンスなどに加え、可変サイドボルスター付きの場合は、シートのサポート形状も変化。サスペンションは電子制御式エアサスペンションが標準で装備されており、オプションでカーボンセラミックブレーキも装備できる。

バッテリーは、電圧800V、容量102kWhのリチウムイオン・バッテリーを搭載し、一充電走行距離はエメヤ、エメヤSで500~610km、エメヤRは435~485km(ヨーロッパWLTP複合モード)。またこのバッテリーはセルtoパック構造と呼ぶセルの表面が強度を持つ構造で、強力なバッテリー温度コントロールを採用し、サーキット走行や急速充電時でもバッテリーの性能低下を抑えている。

充電は出力400kWのDC超急速充電に対応しており、この出力の充電器を使えば14分間で残量10%の状態から80%まで回復できる。電力消費率は18.7kWh/100km(約5.3km/kWh)。

そして、ロータス・カーズ・アプリとロータス・チャージング・カードで充電の利便性を追求。ロータス・チャージング・カードを使えば、ドライバーはワンタップで充電ネットワークにアクセスでき、ロータス・カーズ・アプリで必要な情報を簡単に見つけることができる。またこのアプリにより、ドライバーは充電履歴を追跡でき、コストを管理し、リモートで車両のバッテリー状態をモニターすることができる。

車載インフォテインメント・システム「ロータス ハイパーOS」では、インテリジェントEVルーティングを使用し、ドライバーが近くの公共充電器の場所の発見をサポートする。この機能により、航続距離への不安を軽減し、移動時間を大幅に短縮したり、リアルタイムのバッテリー消費量に基づいた代替ルートの提案も可能になる。

ロータス エメヤ 新型EVスーパーGTカー 登場
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

インテリアでは55インチ相当のAR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイや15.1インチHD有機ELを用いた3Dディスプレイを搭載。最先端のゲーミング表示技術を採用することで最新のインフォテインメントシステムとなっており、例えばディスプレイ上での操作でドアの開閉なども瞬時に行なわれる。

ロータス エメヤ 新型EVスーパーGTカー 登場
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

快適装備では3段階の強さと5種類の作動モードを備えたマッサージシート(全席)や、KEF製のプレミアム・オーディオシステム、明暗の切り替えが可能なインテリジェント・パノラミックガラスルーフなどを設定している

なおエメヤのデリバリーは2024年年末ころから開始される予定だ。

価格
エメヤ(エントリーモデル):1634万6000円(税込み)
エメヤS(ハイパーGT モデル):1793万円(税込み)
エメヤR(フラッグシップモデ):2268万2000円(税込み)

提供・AUTO PROVE

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