【最近気になる注目ワード・56】日本の教育現場で定番の「両膝を曲げて手で抱える座り方」。小学校や中学校で、校庭や体育館に集合したときにお馴染みの座り方だ。実はこの座り方、地域によって様々な呼び方があるよう。どんな名称がついているのか、さっそく違いを見ていこう。
呼び方は地域だけでなく年齢によっても異なる
全国的に一般的な呼び方として定着しているのが「体育座り」だが、微妙に異なる「体操座り」と呼ぶ人も多いようだ。
「体操座り」派も割と全国に散らばっていて、関東や中部を中心に使われている。いずれにしても、文字通り体育の授業や体操の時間によくおこなわれる姿勢が名称の由来となっているのだろう。
「安座(あんざ)」「三角座り」「お山座り」も
また北海道や東北の北部では「安座(あんざ)」と呼ぶ人も。一般的には「あぐらをかくこと」を指す「安座」だが、「ゆったり座ること」といった「休憩」の意味からか、両膝を抱える座り方に使う地域もあるようだ。
他に姿勢の見た目からきている呼び方が「三角座り」で、特に関西に多い。足を折りたたむ様子が三角に見えることから、「三角座り」が波及したのもうなずける。
ちなみに、全国的に幼稚園や保育園では「お山座り」という呼び方も定番。こちらも「三角座り」と同様に、座り方の見た目を表している。足を折りたたむ様子を小さい子にもなじみやすい「お山」と例えることで、広く使われているようだ。
幼児の頃は「お山座り」と呼び、成長とともに「体育座り」や「体操座り」に切り替わったという人もいるようで、年齢によって呼び方が異なるのも興味深い点だ。
日本の教育現場で広く用いられる基本的な座り方だが、その呼び方ひとつとっても地域ごとに違いがあることがわかる。周囲の人たちになんて呼んでいたか聞いてみると盛り上がるかもしれない。(フリーライター・井原亘)
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■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている
提供元・BCN+R
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