2000年代、海外のSNS上に突如として現れた不気味な都市伝説の怪人、スレンダーマン。スーツを着た異様に背の高いのっぺらぼうという姿をしており、遭遇した人を病気にさせたり、子供を拐うと言われていた。実際には恐ろしげなCGコラージュ画像に過ぎなかったのだが、その後「実際に見た」という人が現れるようになり、海外発の現代妖怪としての地位を築いている。
だが、スレンダーマンの噂が加熱していくにつれ、悲劇的な事件も起きてしまった。2014年、当時12歳だったアニッサ・ワイヤーとモーガン・ガイザーという二人の少女が小学6年生の同級生をウィスコンシン州の森林公園に誘い出し、ナイフで何度も刺して殺害するという事件が起きた。彼女らは「スレンダーマンに狙われてしまったため、スレンダーマンを慰めるために友人の血を捧げた」と証言したのだ。
2018年、ガイザー被告は第一級故意殺人の罪を認めてウィネベーゴ精神衛生研究所に送られ、そこで精神疾患を患っているとの診断が下された。一方、ヴァイアー被告も精神保健施設に送られたが、彼女は「公衆に対する脅威ではなくなった」という判断が下り、数年前に釈放されている。
報道によれば、現在21歳のゲイザー被告はウォーケシャ郡巡回判事のマイケル・ボーレン氏に条件付き釈放を求めており、4月に新たな審問が行われる予定だという。彼女がこのような要求をするのは今回が2度目で、2022年にも同様の要求をしたが、わずか2ヵ月後に撤回されている。
今回の審問は4月10日から11日にかけて行われる予定。スレンダーマン殺人事件を起こした女性は釈放されるのか、今後の結果が気になるところだ。
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文=田中尚(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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