■開発の経緯を尋ねると…
もときさんによれば、開発に至った背景には、葉物野菜がどれも同じに見えることがあったという。
もときさんは、「スーパーの野菜売場に行くと、たくさんの野菜が陳列されていますが、どの野菜も緑・緑・緑です。小松菜、ほうれん草、青梗菜は、値札がなければ見分ける自信がありませんでした。その時ふと『葉物野菜で神経衰弱を作ったら激ムズゲームになるのでは』と思いつきました。このゲームがあれば、葉物野菜の見分けが付かない人や小さな子供が野菜について学ぶきっかけにもなると思いました」と説明する。
カードに描かれた野菜は10種類。珍しい野菜は除外し、スーパーで誰もが目にする野菜を選んだそう。開発する際、野菜の写真撮影に苦労したようだ。
もときさんは、「同じ野菜でも産地によって茎が長かったり、色が濃かったりと微妙に見た目が異なることに気づきました。色やサイズが似ている野菜を買うため、スーパーを何軒もハシゴしたのは、いい思い出です」と振り返る。
見た目を少しでも似せるため、生け花のように枝葉をカットしたり、撮影直前に野菜を氷水に浸して、シャキッと新鮮に見えるようにするなど、細部までこだわったそうだ。