■発見が数秒遅れていたら…
事故当時の状況について、ポスト投稿主・simizarさんは「最初はネクタイが巻き込まれているということが分からず、首が引っ張られる感覚に気づいて、ようやく何が起きているかが分かりました。 停止ボタンを押そうとしましたが、ネクタイに引っ張られてボタンが視界から見えず、焦った記憶があります」と説明する。
simizarさんを救った課長は、ポスト本文にもある「呻き声」と、停止ボタンを押そうとシュレッダーの操作パネル付近を「連打する音」で異変に気付いたそうだ。
幸い怪我などは無かったが、simizarさんは「あと数秒気づいて頂くのが遅れていたら締め付けが強くなり、ネクタイを切断するのにもっと時間がかかったかもしれません」とも振り返っており、考えただけで恐ろしくなってしまう…。
なお、simizarさんは今回の一件を「作業中よそ見をしていた私に100%落ち度があること」「シュレッダーを批判・否定する意思はなく、説明書を読んで正しく使っていれば問題ないこと」の2点から反省しており、以降はシュレッダー作業時に細心の注意を払うようになったのだ。
今回の取材に際しては「余談ですがその後転職し、ほぼペーパーレスの環境になったため、シュレッダーを触る機会はなくなりました」とのコメントも得られている。
ペーパーレス化が進む昨今では、同様に「シュレッダーを使用しなくなった」という人や、「そもそも使用した経験がない」という人も珍しくないはず。そうした背景が事故に繋がるケースは決して珍しくないため、シュレッダーを使用する際は細心の注意を払おう。