かつてモーリシャス島に生息していた飛べない鳥、ドードーは人間によって絶滅寸前まで狩られた種として最もよく知られた例であろう。ドードーの発見は1598年にオランダの船員によって報告されたものが最初の報告とされており、その後狩猟と生息地の破壊によって1662年までには完全に絶滅してしまったとされている。それ故、ドードーは地球上における人間の活動が他の種に悲惨な結果をもたらす可能性があることの代表例になっている。
しかし現在、アメリカのテキサス州を拠点とする新興企業コロッサル・バイオサイエンシズ社が幹細胞技術とゲノム編集を組み合わせてドードーを復活させる計画を打ち立てた。
ドードーを絶滅から甦らせるために、同社はドードーに最も近い近縁種であるニコバルバトのDNAを改変し、保存されている実際のドードーのDNAと組み合わせることを計画している。これによって出来たゲノムを生きたハトの卵子に挿入し、電気を流す。こうしてできた胚を受精させ、実際に生きているドードーを誕生させるのだという。
同社はドードーの復活に非常に前向きであり、モーリシャスの野生生物基金と提携し、ドードーの新しい群れを自然の生息地で生活させる場所を探しているという。
モーリシャス野生生物基金側は同社の試みに対し、「ドードーはモーリシャスのDNAに深く刻まれた鳥であり、その絶滅に人類が果たした役割の象徴であると同時に、種の絶滅を防ぐ努力の象徴でもあります。1680年代頃に絶滅したとされているこの象徴的な種を本来の環境に戻すというコロッサル社の技術と約束に、私たちはとても感謝しています」と述べている。
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文=加藤史紀(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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