■「マイアミ・イングリッシュ」が一般化
ヒスパニック系の移民が多いマイアミでは、近年になり英語とスペイン語が融合した「マイアミ・イングリッシュ」もしくは「スパングリッシュ」などと呼ばれる独自の方言が、一般化している。
スペイン語を英語に取り入れた独自のハイブリット言語は、1950年代にキューバからの移民が生んだといわれている。この言語が市民権を得るまでには、長年の習慣に裏付けられた歴史があったといえそうだ。
この独自の方言を「bajar del carro(車から降りる)」の例で見ると、英語では本来「get out of the car」になるところ、マイアミ・イングリッシュでは「get down from the car」と、英語の文法には準じない形になる表現が特徴だ。