■人類の“退化”の兆候なのか?

 TikTokユーザー「5tinky.cat」のOpalは、2022年からネコのライフスタイルを共有する動画を投稿している。66万人以上のフォロワーを集めているOpalは、ネコの習性や動きを披露する短い動画クリップを頻繁に投稿し多くのファンを獲得しているのだ。

 彼のあるビデオでは、ネコのシアリアンが歩いていて転んで丸くなる様子が収められている。キャプションには「よく言われるように、ネコはいつも足から着地する」とのコメントが記されている。

 これらのシアリアンたちの中には、イギリス中の“同好の士”とつながることができる交流会を組織している者もいる。シアリアンは通常、自分が認識している動物のマスクと尻尾を着用しており、多くはカメラの前で素顔を明かすことはない。

動物と自認し四つん這いで生活するイギリスの十代の若者「シアリアン」が急増
(画像=「Daily Star」の記事より,『TOCANA』より 引用)

 シアリアンたちの動画を見た一部のTikTokユーザーはその光景を「奇妙」、「普通ではない」、「行き過ぎ」と評している。しかし好意を抱いたあるユーザーは「シアリアンの友達がとても欲しい」とコメントし、またある者は「自分もシアリアンであることをカミングアウトする必要があると感じているが、誰にどうやって伝えたらいいのか分からない」と書き込んでいる。

 昨年6月、小学校校長のキャサリン・バーバルシン氏は教室でネコのしっぽや耳をつけているイギリスの子供たちに注意したというが、学校で動物としての姿を見せることを許される子どもたちが増えているため、生徒を前にした大人たちの権威は「とうの昔になくなった」と語っている。

 アダルトな世界の“プレイ”としてイヌやネコになるという趣味世界はあるのだろうが、動物であることが“本当の自分”であるという若者たちが増えているのはやや不気味であるかもしれない。高い若年層失業率が問題になっている中国の“寝そべり族”の若者の一部はさらに進んで“四つん這い”になっているともいわれているが、そこにはシアリアンに通じるものがあるのだろうか。人類の“退化”の兆候ではないことを願いたいものである。

参考:「Daily Star」ほか

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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