南極大陸は、氷の深部に隠された巨大なピラミッドから、氷に覆われていない南極大陸を示す古代の地図、さらには秘密基地やUFOまで、多くの謎に包まれているといわれる。これらが現在は凍結した大陸に住んでいた古代文明の証拠だと考える者もいる。

 南極大陸が単なる氷の荒野ではないという考えは、数十年にわたり研究者や陰謀論者を魅了してきた。なぜこの氷の大陸がこれほど多くの、時には荒唐無稽な理論の標的となるのか。それは世界の他の地域から「隔離」され、アクセスが困難であることが一因だと言えるだろう。地球上最大の未探索の荒野の一つであり、氷に覆われているだけでなく、数え切れないほどの謎に包まれている。

科学的見解と異なる主張

 科学者に尋ねれば、南極大陸は人類が存在する以前の地球上の生命に関する長い間失われていた情報や、太陽系の秘密さえも含む「タイムカプセル」だと答えるだろう。しかし、他の人々に尋ねると、その答えはSFの域を超えることもある。

 ピラミッドから、エイリアンの基地、UFO、失われた文明まで、南極大陸にはあらゆるものがあると指摘されてきた。特に興味深いのは、厚い氷の層に覆われた南極のピラミッドの存在だ。多くの著者は、南極には公衆の目から隠された秘密があると主張している。

 過去数年間、南極大陸に巨大な構造物があるように見える多くの画像が表面化した。これらの中には、ギザのピラミッドのような荘厳な古代の構造物と比較されるものもある。

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『南極大陸の秘密』失われた文明、ピラミッド、UFO、そして秘密基地
(画像=ピリ・レイスの地図, パブリック・ドメイン, リンクによる,『TOCANA』より 引用)

ピリ・レイスの地図と古代文明の可能性

 南極大陸に関する最も謎めいたものの一つは、現在氷に覆われている大陸を氷のない状態で描いた古代の地図だ。ピリ・レイスの地図は、地球上で発見された最も議論の的となる地図の一つで、一部の解釈によると、地球で5番目に大きな大陸である南極大陸を氷のない状態で描いているという。トルコの提督ピリ・レイスによって作成されたこの地図は、現在は失われた約20枚の古代の地図を組み合わせたものだ。

 誰が氷のない時代の謎の大陸を地図化できたのか。中には南極のピラミッドの建設者たちによって地図化された可能性があると考えている者もいる。

 南極の東側を見ると、地面から突き出た奇妙な楕円形の構造物が見つかる。約400フィートの大きさを持つこの奇妙な形の構造物は、南極に埋もれた構造物が存在する「氷のような冷たい」証拠と呼ばれている。

 長年にわたり、南極の衛星画像は氷の下に多数の奇妙な「構造物」を明らかにしてきた。一部の研究者やUFOハンターは、これらの奇妙な形の構造物が、かつて南極が高度な古代文明の故郷だったことを示す多くの証拠の一部に過ぎないと考えている。

エイリアンの基地とUFO

 南極大陸の謎はピラミッドや氷の下の古代都市だけにとどまらない。これらの説を信じがたいと感じる人々の中には、さらに驚くべき主張、つまり南極にエイリアンの基地やUFOが存在するという説に興味を持つ者もいる。

 UFO愛好家たちは、衛星画像やGoogle Earthを駆使して、南極大陸上に数多くの不可思議な物体を発見したと主張している。

 特に注目を集めているのが、SecureTeam10という団体の活動だ。SecureTeam10は、YouTubeで100万人以上の登録者を持つ人気チャンネルで、UFOや宇宙人に関する情報を発信している。彼らを含む多くのUFO研究者たちは、南極大陸の衛星画像の中に、エイリアンの基地らしき構造物や円盤型のUFOと思われる物体を見つけたと主張している。

 さらに南極大陸には我々の想像を超える謎が潜んでいるのかもしれない。UFO研究者たちの主張によれば、南極にはピラミッドや奇妙な形の構造物、円盤型の物体以外にも、さらに驚くべき現象が存在するという。

 特に注目を集めているのが、南極大陸の深部に隠されているとされる150マイル(約240キロメートル)にも及ぶ巨大な「異常」だ。この異常は、ウィルクスランドと呼ばれる地域に位置している。

 具体的には、この異常は直径約250キロメートルの円形の領域を占め、地表から約800メートルの深さにまで及んでいると推測されている。UFO研究者たちは、この異常が単なる地質学的現象ではなく、何らかの人工的な、あるいは地球外起源の構造物である可能性を示唆している。

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『南極大陸の秘密』失われた文明、ピラミッド、UFO、そして秘密基地
(画像=イメージ画像 Created with DALL·E,『TOCANA』より 引用)

ナチスの秘密基地

 ナチスが世界中に秘密の地下壕や基地を建設し、南極にも巨大な基地を建設したと確信する人々もいる。

 第二次世界大戦中、ナチスは世界がそれまで見たことのない技術で多くの奇妙な実験を行った。より多くの武器、さらには超常的な技術を求めて、ナチスは南極にやってきて、「基地211」と呼ばれる秘密基地を建設したという。

 南極大陸の一部に、ナチス・ドイツが探検を行った地域がある。この地域は「ニュー・スワビア」または「ノイシュヴァーベンランド」と呼ばれ、現在の地図では「クイーン・モード・ランド」として知られる場所の一部だ。具体的には、東経20度から西経10度の間に位置している。

 ナチスの南極探検隊は、この地域で驚くべき発見をしたと主張されている。彼らの報告によれば、厳しい南極の環境の中に、温かい真水の湖や、氷に覆われていない地域、さらには植物が生えている場所さえ見つけたという。これらの主張は科学的に証明されていないが、南極大陸の謎を一層深めるものとなっている。

 科学的な説明と、想像力豊かな理論が入り混じる南極大陸の謎は、人々の好奇心を刺激し続けている。今後の探査技術の発展により、これらの謎の一部が解明されることを期待したい。南極大陸は、我々の知識の限界と未知への憧れを象徴する存在として、これからも多くの人々を魅了し続けるだろう。

参考:The Ancient Code

文=青山蒼

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提供元・TOCANA

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