山林を年間で貸し出し、自分だけのキャンプ場として使用できる山林レンタルサービス「レンタリン」を行う、道新サービスセンター。
同社は、8月1日(火)より、個人向けの電気柵「アウトドア用電気柵デンキリン 乾電池仕様50m」の販売を開始した。
クマ・イノシシからキャンパーを守る個人向け電気柵
「アウトドア用電気柵デンキリン 乾電池仕様50m」は、近年大きな問題となっているクマ・イノシシなどの野生動物に対し、アウトドアを楽しむキャンパーが少しでも安心して遊べるようにと開発した個人向け電気柵だ。
「デンキリン」は、15分程度で設置でき、単一乾電池で使用可能な個人が簡単に設置・撤去できることを目的として開発された。
外周約50mの範囲を囲うことができ、電線にはパルス電気が流れ、主に電線に触れたクマ・イノシシなどを驚かせて追い払うことが可能だ。一方で、人間が触れても強めの静電気が流れる感覚で、もしも子どもが触れてもケガ・火傷がしにくいという安全性を併せ持つ。
「デンキリン」の開発は、道新サービスセンターが行うサービス「レンタリン」がきっかけになったという。同サービスは、山林を年間で貸し出し、ユーザーがそこを自分だけの専用キャンプサイトとして、開拓やDIYなどをして楽しむもの。クマの目撃情報があるエリアには「レンタリン」のサービスの一環として、電気柵を設置していた。
しかし「レンタリン」ユーザーとは別に、山でキャンプを楽しんでいる人々を見かけるにつけ、そうしたキャンパーたちにも、安全にキャンプを楽しんでもらいたい。そして、人間とクマ・イノシシとの共生のためにも、傷ついたり傷つけたりしないための道具を作りたい。そんな思いから、同商品が生まれたという。
電気柵というと農家が大規模に設置しているものを思い浮かべるかもしれない。しかし「アウトドア用電気柵デンキリン 乾電池仕様50m」は、特別な工具が無くても個人でも手軽に設置・撤去が可能だ。ヒトとクマ・イノシシとの共生を目指した新たな試みとして注目したい。
アウトドア用電気柵デンキリン 乾電池仕様50m
仕様:クマ・イノシシ対策用レンタリン×FAR夢オリジナルセット
価格:55,000円(税・送料込み) ※沖縄及び離島を除く
(高野晃彰)
※乾電池はセットには含まれない
※鹿対策用の商品ではない