■ヴァンガの功績で発見された「バステトの洞窟」
遠征隊メンバーの1人、2000年代初頭に亡くなったクラステュ・ムタフチエフはこの場所がエジプトの女神「バステト」の墓である可能性があるという仮説を立てた最初の1人である。 リュドミラ・ジフコワの死は女神・バステトの呪いではないなかという憶測も招くことになった。ちなみにババ・ヴァンガはエジプトの女神については一度も言及していない。
最近、彼の元妻、ゲルガナ・バカロワは、この遠征に関する新たな情報を明らかにする可能性のあるクラスチュの未公開の個人文書を所有していることを明らかにしている。
2018年、「プリモルスコ博物館」の館長である考古学者ダニエル・パントフ氏は、この地域でジオレーダーを使用した分析を実施した。彼は深さ約18メートルの場所で異常を発見し、金属でも水晶でもない約50×50センチの完全に対称的な物体が検出されたのだ。さらに人工的に建設されたと思われる地下室や通路の存在も発見されたのである。やはり石棺がこの地に眠っているのか。
1981年5月5日に現地に現れた“発光シルエット”に関する疑問は、今日でも未解決のままだ。
ヴァンガはこの超常現象の日付と場所を正確に予言していた事実に加え、ヴァンガ自身がグループをこの場所に導いたにもかかわらず、ヴァンガが二度とこの話をしなかったのは不可解ではあるものの何らの確かな理由があったのかもしれない。
2018年、ウラジスラフ・ロザノフ氏は、1981年5月5日が新月の日であり、その日の「アストラル・コンジャンクション(占星術で二つ以上の天体が同じ星座または宇宙の特定のポイントに位置すること)」が特にユニークであったことを実証する2つの記事を発表した。 ヴァンガはどうしてこのようなことを知っていたのか? どうやら他の国もこの場所に興味を示しているようようで、後にブルガリアの博物館の国立館長となるイリヤ・プロコポフ氏はインタビューで、調査再開に資金を提供するという外国からの執拗な提案を受けていたと語った。
現在、この場所はブルガリアでは「バステトの洞窟」として知られ完全に開放されており、誰でもアクセス可能である。森林旅行愛好家や多くのミステリーファンを魅了し続けている一方、考古学者や学者たちは新たな発掘の試みを組織する試みを続けているが、今のところ彼らの努力は功を奏してはいない。
ババ・ヴァンガの言説がなければ発見されることがなかった「バステトの洞窟」だが、今後どのような展開を見せることになるのか引き続き注目していきたい。
参考:「Ancient Origins」、「Curiosmos」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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