本TOCANA及びアトラスでは、海外で発見された沈没船や現代の幽霊船について報告してきた。こういった報告は海外からのものが一般的だが、日本近海にも奇妙な沈没船らしきものが存在することをご存知だろうか。

 問題の沈没船はGoogle Earthにて確認できるという。伊豆大島の波浮港を拡大してみると、水面下に大きな船の影らしきものがうっすらと確認でき、まるで港のすぐ近くに沈没船が存在しているように見えるのだ。

 はたしてこの沈没船は何なのだろうか。船としてはかなり大型であり艦橋ないしは積み荷が確認できる。では何らかの軍艦ないしはタンカーが沈んでいるのかと思う人もいるかもしれないが、これだけ大きな船が沈んでしまったならば何らかの報道が成されているはずだし、問題視されても不思議ではない。しかし実際にはそれだけ大きな船の沈没事故など報道されてもいない。では、この沈没船の正体は何なのだろうか。

 この沈没船のような船影は、恐らくカメラや画像合成の時のブレで生じる残像ではないかとみられている。今では自然に受け止められているが、本来はGoogle Earth等の画像は衛星写真なので、地上との間に生じた雲などが映り込んでしまうものとなっている。そのため、衛星によって撮影された連続写真を合成技術を駆使して常に晴天の空から見下ろしているように調整しているという。これにより、複数の写真が重なり合ってしまい、昔の写真のように同じコマで2回シャッターを切る状況が生じ、幽霊のように半透明な影で映り込む現象が起きてしまうというのだ。

 X(元Twitter)の有志の検証によれば、半透明の船体は側面が若干見える、斜めから撮影されているとのこと。つまり、スキャンした衛星から少し離れた位置多分、数100mくらい衛星の真下からズレた位置に停泊なり移動していた際の画像と、真上から撮影した画像が合成処理された結果、まるで沈没船のように捉えられてしまったのではないかというのだ。

 ちなみにこのような見せかけの沈没船は各地で見られるとのこと。気になる人はGoogle Earth等で探してみてはいかがだろうか。

参考:togetter

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

文=加藤史紀(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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提供元・TOCANA

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