地元枠創設は難しい
このような傾向を受け、地方の旧帝大で地元出身者の合格者を一定数に保つよう地元枠を設置するなど、なんらかの対策を講じるべきなのか。
「地元枠創設は難しいと考えます。学力の低い地元出身者がこの地元枠を利用する可能性があります。入学し、学力の低さが問題になった場合、『大学の地元偏重策がまずかった』などの批判を受けかねません。現在でも公立大は地域住民の税金で運営されているという事情から地域枠を設けています。国立大でも医学部などでは地元に残る医師を養成する目的で地域枠を設けています。いずれも『地域住民の偏重』と批判されることはほぼありません。しかし、国立大が地元出身者の割合を増やすためだけに地域枠を設けると『地元偏重』『逆差別』などと批判されかねません。現実的には難しいのではないでしょうか」(前出・石渡氏)
(文=Business Journal編集部、協力=石渡嶺司/大学ジャーナリスト)
提供元・Business Journal
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