釣りには「小雨パターン」というものがある。小雨によって一時的に魚の活性が上がることだ。今回は「ゲリラ豪雨パターン」となるだろうか?雨が止んでから、足元に気を付けながら再び竿を出した。

アタリが遠い

ところどころベイトがパシャパシャやっている。一度ワームを追いかけてきたのはアジだった。フッキングせず。面倒でもアジングタックルを持ってきたらよかったが、二兎追う者一兎も得ず。やはりチヌに集中して釣り続ける。最低でもカサゴだ。この時点でもう2時間釣っているが、ここからどうか。

負のイメージを振り払えない。先ほど見た、堤防際の死んだボラを思い出す。魚はいろんな要素で死ぬが、おそらくこの釜茹での海の雰囲気的に、酸欠死だろう。高水温期は酸素が海中に十分な量溶け込まない。そのために多くの魚が死に、全体的に魚の活性が下がる。

高水温期の大阪湾ライトゲーム釣行でキビレ2尾 表層狙いフローティングプラグにヒット堤防際の死にボラ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

あまりにアタリが遠い……。

もうこうなったら、レンジは表層ひとつに絞るぞと賭けて、フローティングプラグをチョイス。こいつをあっちこっちにテロテロ流していたら、やっときた。30cmちょいのキビレだ。ああ疲れた……。

高水温期の大阪湾ライトゲーム釣行でキビレ2尾 表層狙いフローティングプラグにヒットやっとキビレが釣れた!(提供:TSURINEWSライター井上海生)

このあと、本チヌも一枚かけたが、最後に暴れられてフックアウト。ランディング前にヘッドライトを点けるタイミングが早すぎたようだ。夏バテの頭で「もういいや」とすぐあきらめたが、これが泣きの1尾になっていたらそうはいかない。

最後の最後にキビレがもう1尾きて、ここで納竿とした。合計2尾だ。結果は一応出た。

酸欠死したボラが印象に残る

終わってみればなんてことない釣りだったなと思いつつ、この日もキビレに助けられて、今年の初釣りからまだボーズを一度もしていないことが救いではある。しかし、どこかで釣りの休みを作るなら、今かもしれないとは思った。