＜TOP画像：ムスコカチェアー（Muskoka chair）＞
カナダのオンタリオ州からケベック州にかけては秋の紅葉が美しく、人気の旅行スポットです。アルゴンキン州立公園は最たる場所ですが、今回紹介したい場所は、トロントから行きやすいリゾート地のムスコカ（Muskoka）です。カナダの短い夏を満喫しようと大勢の人がこの地域に集まります。
でも、夏が終わって少し静かになった秋も素敵に過ごせる紅葉の名所なのです。そんなすばらしい景色の中で静かにゆったり過ごしたい、アルゴンキンに行く手前で立ち寄りたい方へ素敵な秋のムスコカの楽しみ方をいくつか紹介します。
目次
オンタリオのリゾート地ムスコカ（Muskoka）ってどのあたり？
トロントから車で北に2時間ほどのところにムスコカ（Muskoka）という湖があります。（マスコーカとも呼ばれます。）この湖周辺を中心に東にはオンタリオ州最大のアルゴンキン州立公園、西にはヒューロン湖のジョージアン湾がある地域を指します。この広大な平地に約1,600の池や湖が点在しているエリアです。
別荘地として広く知られており、湖畔や湖に浮かぶ小さな島にはヨットやボートの停泊所付きの豪華なコテージが建っています。
秋のムスコカで楽しめるアクティビティ
すばらしい景色の中で静かにゆったり過ごしたい、アルゴンキンに行く手前で立ち寄りたい方へ素敵な秋のムスコカの楽しみ方をご紹介します。
- 蒸気船クルーズ
- ハックルベリー・ロック・ルックアウト・トレイル
- ハーディ・レイク州立公園
- ムスコカ・レイクス・ファーム & ワイナリー
Muskoka Steamships（蒸気船クルーズ）
ムスコカ湖の南端から蒸気船に乗って、湖からの紅葉景色を堪能することができます。周遊だけもありますが、ハイティーやランチ、ディナー付きのコースもありますよ。結婚式などのイベントもOK！
＜ROYAL MAIL SHIP SEGWUN＞
私はランチコースに乗りたかったのですが、出発時間に間に合わず、周遊だけの船に乗りました。蒸気船というものに初めて乗ったのですが、機関車と同じ「ボーッ！」という音が湖に響き渡って古き良き雰囲気を味わえましたよ。
この船は1887年に製造され、今でも現役です。他にも数隻ありますが、これが一番古いそうです。木製の操舵室がとってもクラシックで素敵ですよね。（少し見づらい写真ですみません。）
＜蒸気船の操舵室＞
紅葉と船の写真も素敵ですね。
Muskoka Steamships
- 住所：185 Cherokee Ln, Gravenhurst, ON P1P 1Z9
- TEL：+1(705)687-6667
- Muskoka Steamships：チケットオフィス（乗り場からすぐ）
紅葉がよく見えるハイキングコース
ムスコカ湖周辺にはいくつかハイキングコースがあります。その中で、私がとても気に入った紅葉が素敵に見れる場所をご紹介します。
ハックルベリー・ロック・ルックアウト・トレイル（Huckleberry Rock Lookout Trail）
約2.5kmの周回トレイルですので、気軽に歩けます。展望が開ける高台は花崗岩のため、遮る木々が少なく、かなり遠くまで見渡すことができます。
私が行ったときは紅葉のピーク時から少し早かったのですが、それでも抜群に美しい景色をみることができました。
＜ハックルベリー・ロックからの展望＞
＜ハックルベリー・ロックは花崗岩のトレイル＞
- 住所：1057 Milford Bay Rd, Bracebridge, ON
ハーディ・レイク州立公園（Hardy Lake Provincial Park）
8kmの大きな周回コースに途中で戻ることができる3kmコースがあります。キャンプやBBQもできない小さな州立公園ですが、そのおかげで静かでゆっくり自然を堪能できます。
ここで一番気に入ったポイントが、こちら。紅葉の木々が水面に映っている場所です。思わず「わー！」と言ってしまいました。
＜水辺に写った木々との上下対象がとてもきれいでした＞
- 住所：Highway 169, Torrance, ON P0C 1M0
クランベリーが満喫できるユニークな体験「Cramberry Plunge」
＜ムスコカ・レイクス・ファーム & ワイナリーの入口（Muskoka Lakes Farm & Winery）＞
クランベリーがどうやって育って実っているかご存知ですか？私はここを訪れるまで全く知りませんでした。通年9月末頃～10月末頃までの収穫時期にユニークなアクティビティが開催されます。
それはどんなことかというと、大量のクランベリーが入ったプールに入ることなのです！
＜クランベリー・プランジ（Cranberry Plunge）＞
クランベリー・プランジ（Cranberry Plunge）といって、収穫時期のみ開催しています。なぜ水にクランベリーを入れるのでしょうか？それは、畑に水を張って収穫する方法からきています。
水につかったつるを揺さ振ると、中に空洞があるクランベリーの実が外れて水に浮かびます。この方法で収穫をすると傷もつきづらくて時間短縮になるそうです。そこからこんなアクティビティが生まれたんですね。
＜クランベリーの中に空洞があるので水に浮かびます（写真提供：Muskoka Lakes Farm & Winery）＞
インスタ映えするのでとっても人気があります。ぜひ事前に予約をしてください。
ちなみに、犬などのペットや137cm（4'6"）以下のお子さまは入れませんのでご注意ください。
プランジエリアに到着すると、簡単な注意事項が説明されます。そして、胸まである防水長靴（ウェーダー）を貸してくれますので、くつを脱いではきます。
あとはプールの中に入って、クランベリーを投げ上げたり、すくってみたり自由です。約30分の制限時間は、入る前は長いなと思っていたのですが、楽しすぎてあっという間に過ぎてしまいました。
＜クランベリーのプールに入るとみんな笑顔に（写真提供：Muskoka Lakes Farm & Winery）＞
＜私もクランベリーとたわむれてはしゃいでました＞
広い畑の周りを散歩することができます。クランベリーがどんな風に実っていて、収穫しているところも見ることができて、とてもいい体験でした。クランベリーの背丈が30cmないぐらい低いとは知りませんでした。赤い実がとてもかわいいですね。
＜水を入れる前のクランベリー畑（写真提供：Muskoka Lakes Farm & Winery）＞
＜水を張ったあとのクランベリー畑（写真提供：Muskoka Lakes Farm & Winery）＞
水が張られた畑は、私にとっては田んぼやわさび園のような日本っぽい景色と重なって見えました。
＜クランベリーの収穫（写真提供：Muskoka Lakes Farm & Winery）＞
農場にはショップもあり、クランベリー商品はもちろん、ワインもありますよ。ぜひ立ち寄ってみてください。
ムスコカ・レイクス・ファーム & ワイナリー（Muskoka Lakes Farm & Winery）
- 住所：1074 Cranberry Road, Bala, Ontario. P0C 1A0
- TEL：+1(705)-762-3203
まとめ
カナダの美しい秋の紅葉をぜひ見に来てください。今回は、トロントから気軽に行きやすく、しかも壮大な景色を見て秋を体験することができる、秋のムスコカ地方を紹介しました。
人気のスポットのアルゴンキン州立公園までいくのは時間がかかるし、キャンプは苦手だからと躊躇するという方にはとっておきのエリアです。
リゾート地なので利便もよく宿泊先もバリエーション豊富です。夏のにぎわいが落ち着いた紅葉の名所、赤・橙・金色が広がる秋のムスコカがあなたをお待ちしています。
文・写真・さえこ／提供元・たびこふれ
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