そのうえ事態をさらに複雑にしているのが、大規模組織におけるアイデンティティが、「アイデンティティ」「セキュリティ」「IT」の3つの孤立したチームに分断されていることだ。これらが複雑な混乱を引き起こしている。

そこでLinxは、従来のアイデンティティツールに内在する盲点やギャップを解消する。Linxはユーザー、そのアイデンティティ、会社のデータやリソースへのアクセスにおける権限の関係をマッピングして監視する。そしてAIを活用した高度な分析と自動化を利用して、攻撃面を縮小することでコンプライアンスを達成し、ユーザーとアイデンティティの全ライフサイクルにわたる運用の効率化を支援するのだ。

Linxのルーツはイスラエル軍8200部隊

Image Credit:Linx Security

Duanis氏とGoldenberg氏は、20年以上も前に、サイバーセキュリティ・エキスパートの養成機関として知られる、イスラエル軍のサイバーセキュリティ部隊(通称、8200部隊)で出会った。そこで課せられた課題への取り組みが、今日のLinxに至る問題解決能力を身に着けるうえで大きな役割を果たしたのだ。

セキュリティ、アイデンティティ、ITチームのすべてを統合して、アイデンティティ・セキュリティを制御可能とする最新技術の集大成がLinxだ。既存のツールとは異なる、斬新な“アイデンティティ・セキュリティプラットフォーム”としての特長が光る。

(文・五条むい)