東京理科大学発のスタートアップ企業である株式会社イノフィスが取り扱うサポーター型アシストスーツ「マッスルスーツSoft-Power」「マッスルスーツSoft-Light」を、プリマハムグループ企業の養豚事業会社が導入しました。

その目的は、飼料や豚の運搬作業や中腰姿勢での飼育作業の身体的負担を軽減させることだといいます。

最強クラスのアシストスーツ

マッスルスーツ/パワードスーツと称される装置は、人体に装着して作業をするときの負担を軽減するためのもの。

外骨格型と呼ばれる、人工筋肉を使用した製品や、人体構造に即して設計し、パーツごとの適度な伸縮性が動きやすさを確保しつつ作業中の姿勢をサポートするというサポーター型製品があるといいます。

養豚事業会社が導入したという「マッスルスーツSoft-Power」「マッスルスーツSoft-Light」は、サポーター型の製品。

「マッスルスーツSoft-Light」は、外骨格型アシストスーツを取り扱っていたという株式会社イノフィスが、サポーター型製品を製造しているという日本シグマックス株式会社と共同開発したそうです。

いずれも、歩いたりしゃがんだりするような軽作業に適しているそうです。

たとえば物流倉庫での持ち運び作業や、介護現場でのつらい姿勢維持、農作業の前傾姿勢などの作業をサポート。電気などの動力は用いらず、屋内外問わず使用できます。

人手不足の養豚事業で活用

株式会社イノフィスによると、近年、世界では豚肉の需要が過去最高水準に上がっているそうです。生産現場となる養豚事業者では、人手が足らずに作業員1人当たりの負担の増加が深刻化しているとも伝えています。

飼料の運搬、豚の移動や検査など、機械化できない業務も多いといい、アシストスーツなど負担を軽減するテクノロジーでの業界貢献は急務であることを踏まえて、今回の導入が決定したようです。