Ainosの取締役会長・社長でCEOであるChun-Hsien(Eddy)Tsai氏は「今後、当社の開発者やスマート製造施設からのより多くのデータでAI Noseを訓練することで、さらに精度を向上させる余地がある。AI Noseは、匂いをデジタル化できる、AIの感覚的な“鼻”になる可能性があると信じている」と語る。
「AI」と「Nose」を組み合わせた社名
米国カリフォルニア州サンディエゴに本社を置くAinosは、AI を活用した新しいポイントオブケア検査 (POCT)と低用量インターフェロン治療薬(VELDONA)に重点を置いた多角的なヘルスケア企業。1984年に設立され、現在、申請中のものを合わせて60件以上の特許を保有している。
臨床段階の製品パイプラインには、ヒトおよび動物の経口治療薬「VELDONA」、ヒトの希少疾病用医薬品、AI Noseテクノロジープラットフォームを活用した遠隔医療向けPOCTソリューションが含まれている。
なお「Ainos」という社名は「AI」と「Nose」を組み合わせたもので、次世代のAI駆動型POCTソリューションによって個人がより効果的に健康を管理できるように支援するという同社の取り組みを反映している。
(文・Haruka Isobe)