25日(日)は午後に雨が降る予報でしたが、決勝レースのスタート進行の時点でも雨が落ちてくることはなく、各チーム雲の動きを睨みながらのスタートを迎えました。
午後2時40分、雲は多いものの日差しも照らす中、気温33度、路面温度37度のコンディションの下、37周で争われる決勝レースのスタートが切られました。
ポールポジションの山下は順当にスタートを決め、一方で3番手スタートの大湯は好ダッシュを決めた牧野 任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)にかわされ4位へと後退。その後方では7番手スタートの小高が6位、10番手、11番手スタートの福住と阪口が8位、9位と順位を上げる一方、8番手スタートの坪井は岩佐 歩夢(TEAM MUGEN)との軽い接触があり、10位へと順位を落としました。
首位を行く山下は1周目で2位に1秒の差を付けるとそのままポジションをキープ。後方では、抜きにくいもてぎながら競り合いが続きました。
タイヤ交換義務を消化できるピットが解禁となる10周を過ぎると、2位を走行していた太田、4位を走行していた大湯らがピットイン。これに対し首位の山下はピットに入らず、そのまま走り続ける作戦を採りました。
17周目、15位走行中の阪口が突然コース脇でストップ。トラブルによりレースを終えることとなりました。
首位を走行していた山下は、23周を終えたところでピットイン。山下を追う野尻 智紀(TEAM MUGEN)、そして同じくピットを最後まで引っ張り、この時点で3位まで順位を上げていた坪井もピットへ向かいました。
山下は4位でコースへ復帰。交換したばかりでグリップ力のある新しいタイヤの優位性を活かして追い上げを開始しました。
山下の前では、2位の大湯に、やはり22周までピットインを引っ張り、タイヤが新しい牧野が迫り、早めのピットインによりタイヤの摩耗が進んでいた大湯は懸命の防戦。サイド・バイ・サイドのバトルで観客を沸かせましたが、惜しくも大湯は先行を許す形となってしまいました。
3位に落ちた大湯に、さらにハイペースで山下が迫り、26周目にパス。山下は3位へと順位を上げました。
後方では11位でコースへと復帰した坪井が、やはり新しいタイヤで猛烈な追い上げを開始。レースが終盤に入り、タイヤの摩耗が進んだ先行車を次々にかわし、33周目には大湯もパス、6位へとポジションアップを果たしました。
残り周回も少なくなり、そのままの順位でレースが終わるかと思われた36周目、首位を走行していた太田が突然スピン。コース脇にストップし、2位以下の順位が繰り上がることに。
これで山下は2位でチェッカー。開幕戦に続き今季2度目の2位表彰台獲得で、ランキングも4位へひとつ上げることとなりました。
坪井は8番手スタートから一時11位まで順位を落としたが後半追い上げて5位フィニッシュ。上位争いをしつつも後半苦戦した大湯が6位。レースを通して健闘を見せた小高が8位。速さを見せたもののピット作業でのタイムロスで順位を落とした福住が9位でチェッカーを受け、ポイント獲得を果たしました。国本が11位、小林は12位。スーパーフォーミュラデビュー戦で注目を集めたデ・フリースは13位でフィニッシュ。大嶋が14位、笹原は16位に終わりました。

KONDO RACING 3号車 ドライバー 山下健太: