岸田文雄首相が「次期総裁選に立候補しない」と宣言したことから、自民党の次期総裁の座に多くの候補が名乗りを挙げたことが話題となっています。

政策活動やリスクマネジメントなどの企業サポートを行う紀尾井町戦略研究所株式会社(以下、KSI)は、自民党総裁選と次期衆院選に関する意識調査を全国の18歳以上の男女1,000人に実施しました。

岸田首相退陣のタイミング

今回の調査によると、自民党総裁選に立候補しないと8月14日に表明した岸田首相に対し、「もっと早く退陣すべきだった」と回答した人が42.5%、「妥当だと思う(32.0%)」を約10%も上回りました。

その支持率が長らく「横ばい」となっていた岸田内閣。7月30日に実施したという前回の調査から、「支持する(13.5%)」は0.3%の増加、「支持しない(74.1%)」は0.3%減少を示しているそうです。

この支持率の低迷も相まって、「もっと早く退陣すべきだった」という意見が多くなったという見解が伝えられています。

各次期首相候補の支持率

次に、次期首相にふさわしい自民党の国会議員をたずねる質問では、石破茂氏が15.4%でトップ。次いで、高市早苗氏(11.8%)、菅義偉氏(6.9%)、小泉進次郎氏(6.8%)、河野太郎氏(6.1%)と続いています。

一方で、KSIは自民党を支持するという回答者のみを抽出した、この設問への回答を紹介(図表右)しています。

自民党支持者の場合では、高市早苗氏が19.7%でトップとなり、2位の石破茂氏(13.9%)と差が生じています。

全体の回答を年代別で見ると、石破氏を選んだ人は年代が上がるにつれて増加する傾向があるといいます。

調査概要

調査期間: 2024年8月15日

調査機関(調査主体): 紀尾井町戦略研究所株式会社

調査対象: 全国の18歳以上の男女

有効回答数(サンプル数): 1,000人