■邪視からの防衛策

 最もシンプルな防衛策は、神の加護を求める言葉を口ずさむことだ。ご存じのように神に祈りを捧げて恵みを請う言葉は宗教や文化によって各々多数存在する。唾を吐く行為もまた邪視からの防衛策として意外なほど広く行われているということだ。

 またクリスチャンが手で胸に十字を切ったり、仏教徒が手を合わせたりするようにジェスチャーで“お祓い”をする行為もさまざまな文化で存在している。

 こうした祈りの言葉やジェスチャーは当事者が呪われる危険性を意識しているからこそ実行するのだが、呪いの眼差しに無自覚な場合もある。そこで助けになってくれるのか各種のお守りだ。

 お守りも宗教や文化によってさまざまなバリエーションがあり、ネックレスやブレスレッドなど身につけるものから、日本の神社のお守りのように荷物などと一緒に携行するもの、あるいは額など身体の一部にマークを描き込んだりするものなどがある。また起居する場所そのものを守るお札(ふだ)や魔除けなどもある。

 こうしたお守りは、現在ではファッションの一部とも捉えられていたりもするが、世界各地どこへ行っても土産物売り場などではお守りや護符、厄除けなどが売られているのはよく考えてみれば興味深い事実だ。

 邪視をはじめとする“目ヂカラ”と、それから身を守るお守りというスピリチュアルな文化が、無視できない現象として世界中の文化と宗教に蔓延している事実を今一度よく考えてみるべきなのだろう。

参考:「Mysterious Universe」ほか

※当記事は2019年の記事を再編集して掲載しています。

関連キーワード:呪い, 邪視, 邪眼, 魔眼, 護符, 厄除け 文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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