このブログの読者には海外在住の方も結構いらっしゃるようです。コメントはしないけれど読んでいるよ、というお声がけは当地でもしばしば頂きます。日本にお住まいの方からすれば海外なんて飯もうまくないし、温泉もないし、物価も高いし、医療も十分ではないし…とダメダメ尽くしなのになぜそこまで海外にこだわっているのか、と不思議に思っていらっしゃる方も多いでしょう。

では答えです。たった一言。住めば都。

これ以外何とも答えようがないのです。ただ、これで今日のブログを終わりにしたら「手抜き!」といわれるのでもう少し書かせていただきます。

Jaromir Vanek/iStock

私は日本にいた時、引っ越しは少ない方だったと思います。会社勤めしてからは西鎌倉⇒東神奈川⇒成田⇒西船橋です。ローカル採用かと思われるぐらいの移動レベルだったのはラッキーでもあり、日本の他の地域を知る機会がなかったので残念だったとも言えます。どこも住みやすかったと思いますが、今思えば東神奈川と西船橋は居住地の土地用途が準工業地帯で環境は良くなかったです。今でも覚えているのは東神奈川の貸しマンションの真ん前は国道一号線、その向こうにはJRと京急、更に京急の操車場もあったのではるかかなたまで線路ばかりという景色でした。当然、音もうるさく「住めば騒音」でありました。

それでも週末は釣竿をもって大黒ふ頭に行くとかローカルの店を探訪するなど、それなりに楽しいことを見つけていました。

そんな中でカナダに居を転じた時はさすがに慣れるのに時間がかかりました。社会のルールが全く分からなくて特に甘く見たのが車の駐車。レッカー移動とか駐禁の切符は当初よくもらいましたが、その訳は「ちょっとならいいだろう」という甘えでした。ホント3分間停めただけで駐禁切られたこともあります。いったい誰が見ているのだろう、と思ったぐらいです。

海外生活の基本は様々な人が住んでいるので成文化された法律や社会ルール、住宅のルール(管理組合)などあらゆるところに決まりがあることでした。それを人々は守るのが社会の基本で守らないと必ずペナルティが課せられ、許してもらえない社会を理解するまでには時間がかかりました。