文明の発達により、人類は目を見張るようなモニュメントや高層ビルを建ててきた。だが、それらは地球自体が作り出した驚異と比べてればあまりにも見劣りしてしまうものなのかもしれない。
その一例とも言えるのが、「ヤルン・ツァンポ大峡谷」と呼ばれる地球上最大の陸上峡谷だ。
チベットに位置するこの峡谷は、アリゾナ州を象徴するグランドキャニオンよりも60キロメートル長く、最も低いところで6キロメートルもあり、地球上のどの峡谷よりも深い(ただし、深さで言えば太平洋のマリアナ海溝がこれに勝る)。
この峡谷は、探検家たちの間で「Everest of rivers」(川のエベレスト)とも呼ばれており、ヤルン・ツァンポ川に因んで名付けられた。
ライブ・サイエンス誌によると、この峡谷はアクセスが困難で殆どの人達は立ち入ることができない。標高4,000メートルという高さは、世界の主要な河川の中で最も平均標高が高いのだ。
全長505キロメートルを誇る峡谷には、人の手が入っていない地域がいくつも存在する。それは、最も低い地点がグランドキャニオンの3倍もの深さを誇ることを考えれば当然と言えるだろう。
記録によるとそこには、険しい地形に寄りそう驚くべき生物、すなわちアジアで発見された中で最も高い樹木が棲息しているのだ。
102メートルの高さを誇るそのヒノキ科の「イトスギ」は、93メートルである自由の女神像と比較してみてもそれより高いのである。自然が作り出した、人間の創造物に勝る顕著な例の一つであろう。
【参考記事】indy100
【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】
文=にぅま(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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