従業員の恨みを買うことによる経営リスク

 外食チェーン関係者はいう。

「今回の事案は元従業員が不当な働き方や残業代の未払いに腹を立てて起こしたものと思われ、法的にどうなのかは裁判所が判断することになるが、現実問題としてこの店舗は告発がきっかけで閉店しているという事実は重い。つまり店舗の経営においては、従業員に不当な労働を強いたりして恨みを買うことによって、将来的に甚大な損害を被る事態を招くリスクがあるという点は肝に銘じるべきだろう。

 また、飲食店においては、どれだけ細心の注意を払って対策を施していたとしても、厨房への虫などの侵入を100%防ぐことは不可能だという点は知ってほしい。多くの飲食店は異物混入などが起きないよう、さまざまな施策を施しているが、マクドナルドのような運営元が大企業でしっかりした巨大チェーンであっても毎年のように異物混入は起きている。厨房とホール、そして屋外は空間的にはつながっており、常時、完全に隔絶することは無理なので、どうしても外部から虫などが侵入してしまうことは避けられない」

(文=Business Journal編集部、協力=山岸純弁護士/山岸純法律事務所代表)

提供元・Business Journal

【関連記事】
初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
地元住民も疑問…西八王子、本当に住みやすい街1位の謎 家賃も葛飾区と同程度
有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
現役東大生に聞いた「受験直前の過ごし方」…勉強法、体調管理、メンタル管理
積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?