プレゼンティーズム(presenteeism)という言葉をご存じでしょうか。

仕事を休むほどではないものの、心身に不調をきたし、仕事の効率が落ちている状態を表す英単語です。

サントリー食品インターナショナル株式会社が、18~34歳の男女を対象に「心と体の健康」に関するアンケート調査を実施。若者のプレゼンティーズムの実態が明らかになりました。

6割以上が「不調がある」

仕事面や健康面などの悩みを抱えている若年層のうち、働く男女579人に「職場の人間関係において影響を与えている不調があるか」たずねたところ、65.0%が「不調がある」と回答しました。

また不調により仕事のパフォーマンスがどの程度落ちるか評価してもらったところ、病気やけががない時を100%とすると男性は平均71.2%、女性は平均72.4%という結果になりました。

男女とも、不調により3割程度パフォーマンスが低下すると実感しているようです。

不調の具体例は?

プレゼンティーズムの要因となる不調の具体例としては、男女ともに「落ち込みやすい/不安になりやすい」という回答が最も多くを占めました。

そのほかにも「イライラする/怒りっぽくなる」、「とにかく眠くなる」などの不調に悩まされる人が多いようです。

回答者が感じている不調は、デリケートなテーマが多いといい、「相談しづらい」「共有できる人はいない」などの声が挙がっているそうです。

この調査レポートでは、2人の産業医が「若い世代は、食事や睡眠といった基本的な「セルフケア」をおろそかにしがち」だと指摘。よい食習慣を始めることなどを勧めています。

調査概要

調査テーマ:「若者の心と体の健康に関する実態調査」

実施時期:5月31日(金)~6月3日(月)

調査手法:インターネット調査

調査対象:健康課題がある18~34歳の男性423人、女性441人