マフラー交換によって、排ガス規制に適合しなくなる可能性があります。排ガス規制は、大気汚染防止のために、自動車の排気ガス中の有害物質の量を制限するものです。一部のマフラーは、排ガス規制をクリアしない場合があり、車検に通らない可能性があるので注意しましょう。
ECUの調整が必要な場合
マフラー交換によって、エンジンの燃焼状態が変化し、適切なエンジン調整(ECUチューニング)が必要になる場合があります。ECUチューニングは、エンジンの制御ユニットであるECUのプログラムを変更する作業です。マフラー交換後、エンジンの調子が悪くなったり燃費が悪化したりした場合には、ECUチューニングを検討する必要があるでしょう。
マフラーの種類と選び方
フルエキゾーストタイプ
フルエキゾーストマフラーは、エンジンから排気ガス出口まで全てが一体となっているタイプです。純正マフラーを全て交換するため、性能向上効果が最も期待できます。排気効率が向上し、パワーアップやトルクアップ、排気音の変化などが期待できます。ただし、価格が高く、取り付け作業も複雑になるため、ある程度の知識や技術が必要となります。
スリップオンタイプ
スリップオンマフラーは、純正マフラーの一部を交換するタイプです。マフラーのサイレンサー部分のみを交換するため、フルエキゾーストマフラーに比べて、価格が安く、取り付けも比較的簡単です。手軽にマフラー交換を楽しみたい方におすすめです。ただし、フルエキゾーストマフラーに比べて、性能向上効果は限定的です。
材質による違いと選び方
スチール(鉄)製
スチール製マフラーは、耐久性が高く、価格も比較的安価です。ただし、重量が重いため、スポーツ走行には不向きかもしれません。また、錆びやすいというデメリットもあります。