個人と組織のより良き関係性構築と個人の主体的なキャリア開発を支援する一般社団法人プロティアン・キャリア協会が、人事部門・キャリア支援者・経営陣ほか254人を対象とする「キャリア自律意識調査」を実施しました。

この調査は「プロティアンフォーラム2024~個人と組織の持続的成長の作り方~」という8月31日(土)に開催するイベントにあわせて行われたといいます。

キャリア自律に必要な要素

「キャリア自律」「自律型キャリア」とは、1人ひとりが自らのキャリアを選択すること、自らのキャリア構築と学習を主体的かつ継続的に取り組むことを指します。

今回の調査によると、キャリア自律は生産性向上に寄与するという共通認識があるといい、20~30代の関心がとくに高まっていることが分かりました。

若手のキャリア自律を支援することは、従業員満足度向上にも繋がる可能性があるといいます。

また、キャリア自律の実現と組織の持続的成長のためには、「経営層と管理職からの強力なサポートが必要である」と74%の人が回答。その橋渡し役を担うことができる人事部門の重要性も高いと考えられる結果になりました。

キャリア自律に向けた制度とは

キャリア自律を実現するための制度の導入に関して、「効果があると感じる制度」と「実際に活用された制度」の間にギャップがあることが示されたそうです。

「オンライン学習」や「手上げ式(※自ら手をあげて主体的に参加する)トレーニング」に効果があると考える人が多いようですが、実際には「上司との1on1面談」が活用されていることがわかりました。

調査結果とあわせて、「キャリア自律制度=キャリア面談」といった固定概念にとらわれず、活用度と効果を数値的に把握し、自社に適した制度を導入することことに効果が見られるという見解が、社員のキャリア自律に悩んでいるという企業に向けて伝えられています。