「天真爛漫」の由来

「天真爛漫」とはどんな意味?どのような人のことを指す?
(画像=『FUNDO』より引用)

では「天真爛漫」はどこから来た言葉なのでしょうか。
ここからは「天真爛漫」の由来について解説します。

出典は「自分の絵を評価する言葉」

「天真爛漫」は自分の花の絵を「飾り気の無い佳作」と評する際に用いられた表現とされています。

この表現は古代中国で生まれたものなのだとか。
特に古代中国の随筆集『南村輟耕録』の中に「嘗自写一幅。長丈余、高可五寸許。天真爛漫、超出物表」という一節があります。

これは花の絵を評した際に用いられた表現です。

現代の日本語にすると「嘗て自ら一幅を写すに長さ丈余、高さ五寸許りなるべし。天真爛漫、物表に起出す」となります。
噛み砕くと「かつて花の絵を描いて幅3メートル縦15センチの作品を仕上げた。それは心のままに屈託なく描き、他とは比べものにならないくらい素晴らしい出来栄えだった」という表現となります。

この褒め言葉から「天真爛漫」という言葉が生まれたそうです。

それが日本にも伝来し、褒め言葉として広まりました。
現在では人の性格を表す言葉として使用されています。

「天真」「爛漫」とはそれぞれなにを指す?

では「天真」と「爛漫」は何を意味するのでしょうか。
ここからは「天真」と「爛漫」それぞれの意味を解説します。

「天真」とは

「天真爛漫」の「天真」は純粋な性格を意味します。
これは飾らずありのままな性格を表す言葉です。
何色にも染まっていない純真な性格を指します。

「爛漫」とは

「天真爛漫」の「爛漫」は自然のままに輝く様子を意味します。
これはそのままの状態で輝いている様子を表す言葉です。
着飾ることのない澄み切った性格を指します。