古代メソポタミア文明の“オリジン”はシュメール人にあるといわれているが、実は同じ場所でそれ以前に栄えていた文明があった。ウバイド文化といわれる古代文明の遺跡からは頭部が爬虫類の人物像が発掘されている。これは“レプティリアン”を表現したものなのか――。

ウバイド文化の謎:レプティリアン型ヒューマノイドの痕跡か?

■謎のレプティリアン人物像 1919年、イラク南部にある約7000年前の遺跡、テル・アル・ウバイドで数々の歴史的遺物が発掘されたのだが、その中には頭部が爬虫類の小さな人物像がいくつも発見されている。

 粘土の焼き物の5~15センチの小像は、異常に広い肩幅、かさばる装飾の衣装で着膨れていて、細い腰と長い手足を持つ男性と女性を擬人化したものなのだが、その頭部は人間ではなく、ヘビなどの爬虫類であった。人物像の中には、背の高い円錐形の頭飾りをかぶっている者もいれば、手を腰に当てている者、胸の上で腕組みしている者もいる。

 女性の小像の1つは、授乳中のように見える細長い頭蓋骨を持つ子供を腕に抱いている。

古代の爬虫類型ヒューマノイドの神々は“レプティリアン”なのか=ウバイド文化
(画像=画像は「YouTube」より、『TOCANA』より 引用)

テル・アル・ウバイドは紀元前4000年から5500年の間にさかのぼるウバイド文化の遺跡で、舗装された道路のある大きな町の遺構である。町にはパティオのあるT字型の日干しレンガ造りの家が並び、最初の大きな宗教建築物も建てられていた。複雑な灌漑システムを備えた農業技術を持っていたこともわかっている。

 この小像が何を表しているのかは、今でも謎に包まれており、さまざまな憶測が飛び交っている。考古学者によると、これらの人物像は儀式に使われたものではないという。

 7000年前のこの地域で、頭部が爬虫類のヒューマノイドが実際に存在していたのだろうか。

 スペイン語メディア「espaciomisterio」の記事によれば、抱いた赤ん坊に授乳している女性の体を持つ爬虫類の頭の人物像の身体には小さなドーム形状の装飾があり、地下世界と魔法を象徴しているのだという。

 古代の人々は女神に子宮の中のにあるものの再生を求めており、広い肩と曲げた腕は“保護”の象徴であり、へその下には大きな恥骨の三角形があり、生命の誕生と復活が起こる地上の楽園を暗示しているという。

 ヘビは赤ん坊に授乳している女性の母乳の香りに引き寄せられると言われており、エデンの園でアダムとイブを誘惑するヘビが女性の象徴にされることが多い理由であるという。

 したがってウバイド文化はヘビの脱皮時の再生能力と白っぽい乳白色の唾液を大量に分泌する能力は授乳に関連しており、ヘビが持つさまざまなポジティブな能力をフィーチャーしていた可能性があるという。シュメールの思想には爬虫類が関係しており、守護神のグループにいくつかの“ヘビの女神”が組み入れられたということだ。

ウバイド文化のヒューマノイド像:古代レプティリアンの証拠?

 このような解釈も可能ということになるが、根本的に謎に包まれている頭部が爬虫類の人物像について、一部の人々はあの“レプティリアン”を想起するのではないだろうか。

 7000年前の地球上で爬虫類型エイリアンであるレプティリアンが人々に神として崇められていた文化的風習が、この人物像に示されていると想像を膨らませるのも一興かもしれない。

参考:「espaciomisterio」ほか

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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