1999年に公開された『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』は低予算ながらこれまでにないファウンド・フッテージ系ホラー映画として大ヒットを記録した。
この映画はメリーランド州バーキッツビル近郊の森に分け入り、『ブレアの魔女』として知られる地元の伝説についての映画を作ろうとして行方不明になった3人の学生映画監督を描いている。
この映画は普通のホラーと違って、彼らを追い詰める『存在』が実際に描写されることはなく、すべて想像に任されている点にある。また登場する3人が正気を保つのがやっとになるまで、目に見えない存在に脅かされながら絶望的な状況になっていくサスペンスをうまく作り上げている。
公開当時、この映画は当局が発見した本物の映像であり、3人の俳優(映画では実名で登場)は実際に行方不明になった学生であると観客に信じさせるような方法で販売された。そのため、当時は本物の記録映像であり『ブレアの魔女』も実在するという噂が立ったほどだった。
ヒット作にありがちなことであるが、公開から数年後には続編が、2016年にはリブート版が製作された。これらの作品はいずれも第一作に並ぶようなヒットとはいかなかったが、 25年経って再度『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のリブート版が制作されるという発表がなされた。
ライオンズゲートのアダム・フォゲルソン委員長によれば、このシリーズは “新世代のためにこのホラーの古典を再び紹介する “ものになるという。
「私は、ファウンド・フッテージ・ホラーというアイデアをメインストリームの観客にもたらし、真の文化現象となった『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の大ファンです。ブレア・ウィッチがなかったら、『パラノーマル・アクティビティ』はなかったと思う」と製作陣は語る。
25年経って名作ホラーがどのように生まれ変わるのか、期待していきたい。
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文=田中尚(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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